2019年11月29日
当整骨院のご利用者様の中から、マッケンジー法による評価・施術を行ったケースのご紹介です。
マッケンジー法はボキボキするような整体や、ありきたりな腰痛体操ではありません。
そして、痛み止めや電気、マッサージなどで一時的に痛みを和らげるようなその場しのぎの処置や対応でもありません。
私達が行っているマッケンジー法は、腰・首・手・足などの問題に悩む人が、それによって損なわれた健康を再び取り戻すための施術方法として非常に高く評価され、世界中で活用されています。
痛みの原因を探り当てることで根本改善を目指し、ご利用者様ご自身の力で解決し、再発のない体を維持し続ける。そんな施術法です。
2020年01月29日
みぞぐち整骨院がお届けするマッケンジー法・施術例ファイル。
3回目は、日常生活の様々な動作で右の股関節が痛いという50代女性のお話です。
1カ月ほど前、ご自宅で椅子から立ち上がる際に右股関節を痛めたそうです。
その後なかなか痛みが引かず、当整骨院のホームページをご覧になりお越しいただきました。お話を詳しくお伺いすると、椅子から立ち上がる動作の他、階段の昇降、車の乗降等、日常生活の様々な動作で痛みを感じているようでした。
整骨院内で椅子から立ち上がる動作をしてもらうと、5点くらいの痛みがありました。(ご自身の中で最大の痛みが10点として)
主訴は右股関節の痛みですが、マッケンジー法では、まず腰椎を評価していきます。
椅子座位の姿勢が猫背気味でしたので、まずは背筋を伸ばし姿勢を正して座ってもらいます。
そのまま1分ほど経過した後、
丸まった腰椎を伸ばすと、股関節の痛みにいい影響が出そうなので、その場に立って腰に手を当て体を反らす運動を10回行ってもらいました。
その後、椅子に座り立ち上がってもらいます。
ほとんど痛くないです。立ちやすいです。1点くらいの痛みかしら。
立位で体を反らすエクササイズをしていただくと、良い反応が見られましたので、これらをもとに自宅で行ってもらうセルフエクササイズをご説明し、初回評価を終了しました。
4日後
1日に5~6セットしっかりエクササイズができたようです。
長く座った後は少し痛むこともありますが、以前よりはずっと楽になっています。
長時間の座位の後は痛みが出るようなので、椅子に座っているときの姿勢を確認し、パソコンの位置や椅子の高さなどを調整するようお願いしました。
エクササイズもチェックし、心がけて欲しいことを説明して2回目の評価を終了しました。
7日後(初診より11日後)
ニコニコ顔で施術室に入ってこられました。
デスクの環境を整え、さらに座る時間が長くなってきなと思ったらエクササイズをするよう心掛けたそうです。
その結果、エクササイズの回数も1日10セット位するようになり、一気に痛みが引いたそうです。
無事に右股関節の痛みはなくなりました。
しかし、長時間座位での事務のお仕事は今後も続きますので、姿勢への心配りと、エクササイズは今後も続けていただくことをお願いして卒業となりました。
2019年12月12日
みぞぐち整骨院がお届けするマッケンジー法・施術例ファイル。
第2回は、バイクで転倒し右肩が痛くて動かせなくなったという60代女性のお話です。
大きなバイクを操るアクティブな女性です。
5カ月ほど前にバイクで転倒、首、右肩、右肘、左膝、左手を痛められました。
その後5カ月間医療機関に通われましたが、右肩の痛みが取れないということでお越しいただきました。
右肩はどの方向に動かしても痛く、動かせる範囲もかぎられています。
右手で左肩を触るような動作が特に辛く6点位(ご自身の中で最大の痛みが10点として)の痛みがありますので、これをベースラインとしてマッケンジー法での評価をしていきます。
マッケンジー法では、肩の痛みの場合でも、まずは姿勢、そして頸椎の評価をします。
座位の際、体に対して頭が少し前に出た感じで座られてますので、頭を引いて姿勢を整え座っていただきます。
頭を引いて姿勢を整えると肩が動かしやすそうなので、そのまま頸椎のエクササイズを指導。
まずは10回していただき、その後ベースラインの確認をします。
さっきよりも動きやすいです! 痛みも和らいでいます。
可動範囲は明らかに大きくなっています。痛みも和らいでいるご様子なので、頸椎のエクササイズをホームエクササイズとしてお願いし、1回目の施術は終了です。
3日後
右肩の動き、痛みのベースラインを確認します。悪くはありませんが、大きな変化は見られません。エクササイズは、1日5~6セットはしていただいたようです。
ご自宅で行っていたエクササイズを1セットやってみましょう。
ご自身で行ったエクササイズをしていただき、ベースラインも再確認。大きな変化は見られません。エクササイズが少し自己流になっていましたので、修正を加えてもう1セットしっかりと行います。そしてベースラインの再確認です。
エクササイズに修正を加えて行うと、可動域の回復が見られましたので、ホームエクササイズの方法を再度確認して2回目の施術は終了しました。
4日後(初回より7日後)
お話しをお伺いすると、エクササイズを1日10セット以上頑張ったとのこと。
ベースラインを確認すると、右手が左肩に届くまで動かせます !
エクササイズのやり方を確認し、そのまま継続していただくようお願いして3回目の施術を終了しました。
上記のように利用者様がお困りの状態に対し、それを回復へ向かわせるエクササイズが見つかれば、後はそのエクササイズをしっかりと実行していただきます。
その後・・・
先生、ツーリングに行ってきました !(^^)! 長時間の運転は少し心配でしたが気持ちよく走れました !
実は左手の親指も痛くて十分に動かせない状態だったようで、バイクの運転はあきらめていたそうですが、頸椎のエクササイズによって右肩同様に左手の親指も使えるようになり、念願だったツーリングにも行けたそうです。
このように症状のある部位そのものが不調の原因ではないことも稀ではありません。
首や肩回り、足腰の不調で手術を勧められた、薬を飲み続けている、あるいはリハビリを受けてきたけど思うように回復しない、とお悩みの方、手術や薬以外にもできることがあるかもしれません。
2019年12月2日
みぞぐち整骨院がお届けするマッケンジー法・施術例ファイル。
第1回目は、今朝、急に腰が痛くなったという30代女性のお話です。
小さなお子さんがいらっしゃる専業主婦の方です。お知り合いのご紹介でお越しいただきました。
今朝、立ち上がろうとした際、急に腰に痛みが走ったそうです。
夕方になり少し動きやすくなりましたが、立っていると不安定で腰が抜けるような感じがするようです。
前かがみになった時や座った時が特に痛みが強く6点くらいの痛みがあります。(ご自身の中で最大の痛みが10点として)
お話しをお伺いする際、座った姿勢がやや猫背ですので、まずは座ったまま姿勢を矯正して背筋を伸ばし、1分ほどそのままにしてもらいます。
背筋を伸ばしてすぐは痛みが強くなりましたが、だんだん楽になってきました。
背筋を伸ばして座ると腰の痛みにいい影響がありそうです。
昇降ベッドの方へ移動していただきます。
ベッドを腰の高さまで上げて、ベッドを背に立ったまま体を反らしてもらいます。
・・・・最初は痛いのですが、続けていくと反りやすくなります。
反った時は腰の中心が痛くなりますが、体を元に戻せばその痛みはなくなります。
背筋を伸ばして座ったり、立位で体を反らすエクササイズをしていただくと、良い反応が見られましたので、これらをもとに自宅で行っていただくセルフエクササイズをご説明し、初回評価は終了です。
翌日。
エクササイズの状況についてお伺いすると、5~6セットはできたようです。
立っている時の腰が抜けるような感じが減ってきました。
前かがみは痛みますが、座った時の痛さは2点位になっています。
エクササイズをチェックします。
立ったまま腰を反らしてもらいました。しっかりと反れています。
昨日より痛みが和らいでいるご様子なので、今日はベッドにうつぶせになっていただき、腕を使って腰をしっかり反らせてみます。
今までのエクササイズと比べて、こちらの方がしっかり反れるようなので、うつぶせになって体を反らすエクササイズに変更します。
注意点や心がけて欲しいことを説明し2回目の評価終了です。
3日後(初回から4日後)
土日でご主人もご在宅でしたので、1日10セット以上エクササイズができたとのこと。
座っていても痛くなさそうです。
確認のために立位で前屈もしていただきます。
少し怖い感じはありますが、痛みはほとんどありません。
念のためエクササイズをチェックします。
しっかりできています。
家事をする際などに不安感が少し残っているようですが、腰の痛みは随分改善しているようです。まだ受傷後4日ですのでエクササイズは継続していただき、1週間後にお越しいただくようお願いして、3回目の評価終了です。
7日後(初回から11日後)
3回目の後、2~3日で不安感も解消されたようです。
エクササイズはその後も1日5セットしっかりしていただいています。
痛くて子供の世話もできずにどうしようかと思いましたが、こんなに早く治ってビックリです。
○○さんがエクササイズにしっかり取り組んでいただいたからですよ
小さなお子さんがいらっしゃるので、日常生活で気を付けていただくことなどをご説明し
4回でご卒業となりました。
今回、受傷後すぐにお越しいただいたことと、エクササイズがしっかりできたこと、日常の姿勢等にも気を配っていただいたことで、より早く改善しました。
このようにマッケンジー法では、自分で治すという手法によって、痛み止めや手術、受け身
的な施術に依存することなく、自立能力を高めて、ご自身の力で損なわれた健康を再び取り戻していくことを目指します。