ケース2「右肩の痛み」
2019年12月12日
みぞぐち整骨院がお届けするマッケンジー法・施術例ファイル。
第2回は、バイクで転倒し右肩が痛くて動かせなくなったという60代女性のお話です。
大きなバイクを操るアクティブな女性です。
5カ月ほど前にバイクで転倒、首、右肩、右肘、左膝、左手を痛められました。
その後5カ月間医療機関に通われましたが、右肩の痛みが取れないということでお越しいただきました。
右肩はどの方向に動かしても痛く、動かせる範囲もかぎられています。
右手で左肩を触るような動作が特に辛く6点位(ご自身の中で最大の痛みが10点として)の痛みがありますので、これをベースラインとしてマッケンジー法での評価をしていきます。
マッケンジー法では、肩の痛みの場合でも、まずは姿勢、そして頸椎の評価をします。
座位の際、体に対して頭が少し前に出た感じで座られてますので、頭を引いて姿勢を整え座っていただきます。
頭を引いて姿勢を整えると肩が動かしやすそうなので、そのまま頸椎のエクササイズを指導。
まずは10回していただき、その後ベースラインの確認をします。
可動範囲は明らかに大きくなっています。痛みも和らいでいるご様子なので、頸椎のエクササイズをホームエクササイズとしてお願いし、1回目の施術は終了です。
3日後
右肩の動き、痛みのベースラインを確認します。悪くはありませんが、大きな変化は見られません。エクササイズは、1日5~6セットはしていただいたようです。
ご自身で行ったエクササイズをしていただき、ベースラインも再確認。大きな変化は見られません。エクササイズが少し自己流になっていましたので、修正を加えてもう1セットしっかりと行います。そしてベースラインの再確認です。
エクササイズに修正を加えて行うと、可動域の回復が見られましたので、ホームエクササイズの方法を再度確認して2回目の施術は終了しました。
4日後(初回より7日後)
お話しをお伺いすると、エクササイズを1日10セット以上頑張ったとのこと。
ベースラインを確認すると、右手が左肩に届くまで動かせます !
エクササイズのやり方を確認し、そのまま継続していただくようお願いして3回目の施術を終了しました。
上記のように利用者様がお困りの状態に対し、それを回復へ向かわせるエクササイズが見つかれば、後はそのエクササイズをしっかりと実行していただきます。
その後・・・
実は左手の親指も痛くて十分に動かせない状態だったようで、バイクの運転はあきらめていたそうですが、頸椎のエクササイズによって右肩同様に左手の親指も使えるようになり、念願だったツーリングにも行けたそうです。
このように症状のある部位そのものが不調の原因ではないことも稀ではありません。
首や肩回り、足腰の不調で手術を勧められた、薬を飲み続けている、あるいはリハビリを受けてきたけど思うように回復しない、とお悩みの方、手術や薬以外にもできることがあるかもしれません。